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皮膚病の話

その4

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皮膚病はなぜ治らないか


皮膚科治療に大きく立ちはだかる栄養障害

実は、今、皮膚病になっているワンちゃん達の多くは、栄養障害の問題を抱えています。

皮膚病を診る時、必ず考慮しておかなければならない栄養。それが今、皮膚科治療の現場では、ないがしろにされるか、完全に無視されているというのが実状です。

栄養は、身体を維持していく上でもっとも根元的な部分ですから、この部分をないがしろにすれば、治るはずの病気が治らなくなるのは、実に当たり前の事です。それは皮膚病でも同じです。

特に皮膚病は、多くの栄養素が複雑にからみ合い、影響しあって現在の状況を作り出しています。
その絡み合った複雑な状況を、一つ一つとき解いて、障害を受けている栄養素を割り出していくには、よほどの観察力と、根気が無くては出来ません。

また、今の皮膚病学では、それを解明する手段は確立していません。
さらに、イヌ猫の栄養に関しては、障害が起こるはずがないと言う思い込みが、この分野に対する理解を、いっそう難しくしています。

実は、この思い込みこそが、今、皮膚病が治らない大きな理由なのです。
なぜ、このような思い込みが広がったのでしょうか?理由は、二つ有ります。

一つ目の理由は、皮膚病学の専門書で解説されている栄養障害が、実際に起こっている事に比べて、余りにも簡略化し過ぎている事です。

実際に起こっている栄養障害は、複数の栄養障害が、複雑に絡み合っているのですが、専門書に書かれている症状は、どれも単独に起こった時の物しか有りません。
栄養障害が、常に一種類の栄養で起こるのならば、皮膚病学の専門書に載っているような、典型的な形で見られるでしょう。

しかし、私の経験では、栄養障害は、一種類の栄養素で起こるのではなく、複数の栄養素で起こる事が多いのです。

これでは、本当は栄養障害であったとしても、栄養障害からくる皮膚病として、捉えられなくなってしまうのです。そうなると、栄養障害は、初めから診断名から外されてしまいますから、この段階で、栄養障害が原因になっている皮膚病は、完治する可能性が無くなります。

栄養障害で起こる皮膚病を、もっと系統だてて診断する方法が有れば、この問題を解決する事ができるはずです。

そして、二つ目の理由が、ドッグフードの存在です。ドッグフードは、その売り文句の中で、あたかも完璧な栄養配分であるかのようにうたっています。

そのせいで、ドッグフードを食べているワンちゃんには、栄養障害がでないと、多くの人たちが思い込んでいるのです。

しかし、それは、間違いです。
詳しい事は別の章で述べるとして、それぞれのメーカーが、統一した栄養配分でない事からも、また、フード自身が日々進歩する余地を残していることからも明らかなように、フードには、それぞれに、作った人達の考えが写し出されていて、それぞれの偏りを持っています。
(進歩するということは、進歩する前のフードに欠点が有るという事に他ならないのです。)従って、食べているフードのメーカー名を聞くだけでも、栄養の偏りを推察することができます。

また、ドッグフードと言うのは、保存食ですから、保存の効かない栄養素は、十分に取れないのは当たり前です。
ましてや、ビタミンAやDのように、保存が効かない上に、過剰に取り過ぎると中毒症状の起こる栄養素については、手に負えないのです。

もし、それでも、その栄養素が十分かつ安全にとれると言うフードがあるなら、逆に、そのフードには、とんでもない保存料が使われているおそれが有りますから、かえって危険だと思った方が良いでしょう

しかし、そのような事はおかまいなしに、ドッグフードのメーカーは、フードさえ食べていれば、栄養の不足は起こらないと、しきりに主張し続けています。

そのせいで、誰も、フードによって栄養障害がひき起こされているという事に、目を向けようとしなくなったのです。

治す立場の獣医師が、この事に目を向けなくなれば、栄養障害のせいで皮膚病を起こしているワンちゃん猫ちゃん達は、治る手立てが無くなります。これは当然と言うより、必然の成りゆきなのです。




アレルギー検査の実体

 治療を任された側から見てみると、皮膚病の診断は、本当なら簡単ではありません。
皮膚病の診断をするために利用できる検査方法は限られているからです。

しかし、幸いな事に、その数少ない検査方法が大きな逃げ道を作ってくれるので、大して苦労をする事はありません。

その検査と言うのは、アレルギー検査の事です。皮膚病と言えば、必ずと言って良い程出てくるのが、アレルギー検査です。
アレルギー検査と言っても、色々ありますが、一番簡単で、誰にでも出来て、すぐに結果を得る事のできるのが、血液から反応を見る血清学的アレルギー検査です。

実際には、ワンちゃんから血液を取って検査センターに送るだけで済みます。
あとは、ファクスが送られてくるのを待つだけです。
これだけの作業で、アレルギーの原因を知る事ができるので、最も頻繁に行われています。

確かに、便利ですし、飼い主さんにとって心強い味方であります。

それは、獣医師にとっても同じ事が言えます。

 問題は、この血清学的アレルギー検査の結果が、あまり信用のできる物ではないと言う事です。
実は、この血清学的アレルギー検査は、アレルギー症状の有る無しに関わらず、陽性と言うウソの答えを出してしまう可能性が高いのです。
これを、偽陽性と言うのですが、アレルギーの全く無い、何の関係も無いワンちゃんでさえも、血清学的アレルギー検査をすると、陽性反応が出ると言う事です。

ましてや、本当のアレルギーのあるワンちゃんの場合、陽性反応と、偽陽性が入り交じってしまったら、どれが本当の陽性反応なのかを見分ける事など出来ないのです。ですから、皮膚病の専門家の中には、血清学的アレルギー検査は、何の役にも立たないと言い切る方さえおられます。

それなら、なぜ、それほど信用の出来ない検査が、これ程までにもてはやされるのでしょうか?
その理由は、この検査をする人も、される側の飼い主さんも、共に、何らかの陽性の結果が出る事を期待して検査をしているからです。

現場の人間としては、陽性反応の答えさえもらえば、アレルギーだアトピーだと言って、治らない理由を病気のせいにする事ができますから、こんな有り難い事は有りません。
さらに、ステロイドの薬を渡す事に、正当な理由を与えてくれますから、これほど頼もしい検査はありません。

でも、もし、皮膚病が、アレルギーやアトピーと関係のない他の理由で起こっていたとすると、どうなるのでしょう。アレルギーやアトピー等と診断をされる事は、本当の意味での治る手立てを失う事になるのです。

栄養障害や、中毒、ホルモンの病気、寄生虫など多くの病気が見過ごされてしまう事になります。

しかも、ステロイド剤を飲みながら、ずっと永遠に治る事のない状況に置かれるのです。アトピーとかアレルギーと診断されて治らないケースでは、このように他の病気でありながら、見過ごされている可能性が有るのです。




    アレルギー検査に革命!


今まで役に立たない、逃げ道を作るだけといっていたアレルギー検査ですが、初めて信頼出来るアレルギー検査が出てきました。

それは動物アレルギー検査株式会社の実施するアレルギー検査です。

この検査の素晴らしいところは2つ、一つは今までのIgE(T型アレルギー)検査だけではなく、W型アレルギーを検査してくれるところ、そしてもう一つは検査精度の高さです。

食事性のアレルギーは80%がW型アレルギーといわれていますから、IgE検査だけでは到底対応できなかったのですが、この検査のおかげで食事性のアレルギーもほぼ解明できることになりました。

また、精度が高いと言う事は、アレルギーでないものはアレルギーではないと正確に教えてもらえるという事です。これで、今まで混乱していたIgE検査を整理する事が出来、逃げ道もなくなりました。

アレルギー以外の事柄、特に栄養障害を鑑別リストに入れていないと、袋小路に追い込まれますので逃げ道が無くなり冷や汗をかくことになります。

私は栄養障害をずっと見続けているので、この検査のおかげでほぼすべての病態が把握できるようになって来ました。

このアレルギー検査の結果にしたがって治療しているのに良くならないのであれば、必ずなにか別の理由があって、それについて考慮されていない可能性があるはずです。

それが何かを探し出すのは、簡単ではありません。

でも、解決へのヒントを知っていれば少しでもゴールに近づけるかもしれません。
そのヒントが飼い主様のところでも簡単に出来ることであるならば、知っておいて損はないはずです。


このサイトは、そういう事のお手伝いをして、やがてはお薬を飲ませなくても治ってしまう事を目指しています。

実際の症例を見ていくことにしましょう。



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