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猫の下部尿路疾患



FLUTD



猫の下部尿路疾患は、かつてはFUS、猫泌尿器症候群と呼ばれた疾患です。

その病態は、変幻自在で多くの顔を持っており、その主たる原因は、食餌中からのMgの過剰摂取が原因ではないかと考えられてきました。

そして、ひとたびこの病気に罹ると、長い将来にわたって再発を繰り返し、最後には腎不全をきたして短命のうちに死亡することを、臨床に携わる獣医師は経験によって知っていました。

その一方で、抗生物質が良く効くことも経験では知っていましたが、培養の検査で、それを証明する事が難しく、学術的には、証明する事の出来ない治療は間違いであるとされてきました。

当院では、この問題について、採取した尿を血液培養用のカルチャーボトルと言う培養器具を使って検査する事で、菌の検出率を大幅に上げることが出来ることを見つけだし、学会ならびに雑誌に発表を致しました。

この方法では、FLUTDの猫の尿で最大80%の検体で菌が検出されるため、抗生物質の使用が必須であることが解かりました。

さらには多くの症例で複数の菌が検出されることから、抗生物質も複数で組み合わせる必要があることがわかりました。2006年の学会では抗生物質の選択方法に関する発表も行いました。

このように、今まで抗生物質が不要だと思われてきたFLUTDは、先人達が経験で学んでこられたように、必要不可欠な治療法であったことが、今になって解かってきました。

アメリカの学会では未だに50%以上が原因不明の特発性膀胱炎とされており、治療法も不明であるとされています。
その意見の中では、抗生物質は不要とされ、FLUTDに罹る猫は体質的に将来腎不全を発症するかもしれないとしています。
つまり、そのような猫は体質のせいで早死にしてしまうのは仕方が無いと言っています。

世界のインターネットの書き込みを見ていると、FLUTDに罹った愛猫が、目の前で日に日に弱っていくのを見ている飼い主様の悲鳴が聞こえてきます。

今、常識とされている治療方法が、FLUTDの猫を苦しめ死に追いやっている。これが現実です。

FLUTDの原因は決して細菌感染だけではありません。しかし、それを見逃せば、悲惨な目にあってしまいます。

現在の日本では、FLUTDの治療はFLUTD用のフードに頼る治療が一般的のようですが、決して完治したと言える状況ではありません。

完治とは、処方食のような治療すらも一切必要としない、本当に自由な生活に戻ることが完治であると私は考えています。

実際に、多くの猫が、抗生物質の1ヶ月投与で、元の生活に完全に復帰しています。

年配の先生方には、抗生物質が必要であることが解明されたことは、非常に受け入れやすく理解しやすいようですが、若い先生方には、まだまだ理解しにくいところがあるようです。

FLUTDの治療に常に抗生物質が用いられ、もっと多くの猫ちゃん達が幸せな元の生活に戻ることが出来るようになることを願っています。


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